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訪問お打合せをさせて頂いた際に、仏壇の前にはピカピカのトランペットが置かれていました。理由を尋ねてみると「父はトランペットが大好きだったんです」と思い出話をして下さいました。
海洋散骨を終えると通常は船の「汽笛や鐘の音」を黙祷の際に使用するのですが、「息子様のトランペット演奏をお父様に捧げてみては如何ですか?」とご提案させて頂くと、父のようには演奏出来ないけど、少しでも父が喜んでくれるのであればとお引き受け下さいました。
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散骨当日は、快晴に恵まれ式は順調に進み、いよいよ息子様の出番です。少し緊張されているご様子が印象的でしたが、故人様の眠る大海原に向かい「花は咲く」の演奏が始まりました。やっぱり父のような「綺麗な音は出ないな」と笑っていらっしゃいましたが、最高の演奏だったと思います。お父様へ最高の供養でした。

お客様とのお打合せも無事に終わり、元同僚の方から1本の電話がありました。ご家族だけで散骨すると奥様から伺っていますが、故人様を少しでも偲び、出航だけでもお見送りをされたいとのご要望でした。奥様もこのようなご提案を知れば喜ばれると思いますが、余計な気遣いを避けたいとのことでしたので、出航後に船が横を通る場所と時間をお知らせさせて頂きました。
当日、出航して間もなく、ご指定させて頂いた場所には元同僚の皆様が横1列で手を振る姿がありました。ご家族の皆様はこの温かいお気持ちに感動され「お父さん…嬉しいね」と故人様を胸に抱きしめ涙された光景は忘れることが出来ません。ご参加頂いた皆様に感謝申し上げます。

亡くなれた奥様は、自分の遺骨は二人の思い出の場所である「湘南」で散骨して欲しいとの遺言でした。マイレに海洋散骨のご相談を頂いたのは年明けのことでした。すぐにご自宅に伺い、お話を伺うと奥様は「夏が好きだった」とのことでした。そしてご自宅の花壇で「ひまわりを育てる」ことも趣味とされていたとのことでした。
当日、奥様の亡骸と一緒にひまわりの種をお供えし、天国でも綺麗なひまわりの花壇を作って頂きますよう願いを込めました。散骨後の海面に多くのひまわりが咲き乱れるご様子は、まるで故人様が天国からのご家族の皆様に向けたエールのようにも思えました。

生前予約をご契約されていたお客様の散骨日となりました。最後まできちんと準備したいという願いから、生前お打合せをさせて頂きました。そしてご契約後、弊社にはラストメッセージをお預かりできる旨もお話させて頂きました所、後日に「散骨の時に家族に渡して欲しい」と1通のお手紙が届きました。
当日、出航前に故人様からお預かりしておりましたお手紙をご家族にお渡しさせて頂きました。「一生の宝物です」というお言葉で、残されたご家族の皆様にとって感動的な内容であったことは容易に推測されます。3年間という長いようで短いお付合いでしたが、故人様の人となりは一生忘れることは出来ません。ありがとうございました。

委託散骨はご遺族の皆様が乗船されず、複数の故人様を大海原に供養することから費用を抑えた供養方法としてお申し込みをされるお客様も増えております。ただ、お体の具合などの理由でご自身の手によって散骨が出来ないという理由も多いのです。
マイレの委託散骨は、ご導師による出航前祈祷が含まれている為にお申込みをされるお客様も多くおられます。ご導師は読経後、故人様にやさしく触れられ、大海原への新たな旅立ちをご祈念頂きます。そのご様子を記録写真でご覧になれられたお客様から感謝のご連絡を頂きました。散骨前の海上より、マイレからの旅立ち電話が入ったことも喜ばれていました。

故人様のご遺骨から成分抽出し、人口ダイヤモンドに込めるサービスをご存知でしょうか。費用も高額なのですが、いつでも大切な方を近くに感じたいと願うお客様にご案内をさせて頂いております。
完成後にご自宅に伺うと愛おしそうに故人様の魂が込められたダイヤモンドを眺められているお客様を拝見すると、ご案内させて頂いて良かったと心から思います。これで散骨後も故人様といつも一緒に居られますね。